リューン風の魔法と滅びの剣その1

神奈川プレビュー公演6月1日、2日の感想

めでたくリューンの再演が決まったのが12月23日?でしたか…そこから初演まで本当に待ち遠しくもあり、始まってしまうと終わりが見えて悲しくもあり…

ネタバレ含むので、まだ公演観に行かれてない方はご遠慮ください。

そして、個人の感想ですので、意見は知らん知らん。笑笑

突撃してこないでください。笑笑

そして、私は初演を一回しか観れてません。初心者です。笑笑

あらすじはほとんど変わらず、物語の進み方もほとんど変わっていないはず。

まずダイの役柄が大きな変化があったはず。

初演→闇を抱えていて少しクール、再演→無邪気さの増量      とでもいいますか。

 


フローは反対に優しさというか、お人好しなところは全く変わらなくて。大橋くんが演じる上でもダイは過去にとらわれず現在を生きている人で、初演は過去に囚われている男として演じていたとのこと(再演パンフレットより)

 


初演のダイは復讐心というか、過去のことを悔やんでたからこそ滅びの剣を手に取ったのか。でも再演のダイはより剣に操られるというか、全てのタイミングが重なって剣を手にした、ように思います。(語彙力皆無)

 


他の方のツイートより、再演のダイは無邪気さが増していて、だからこそ白が黒に染まるように、剣に支配されたのでは、とのこと。その通りだな、と思いました。

 


ダイはルトフの里の人をほとんど斬り殺すことになります。物語が進むにつれて、凄惨なシーンはすごく増えていきます。

 


マーナムが斬られた生首演出も、ダナトリアも左足から下が斬られますし、フローは剣の試し斬りで左腕を斬られますし、ファンルンに耳も斬られますし、舌も斬られる。

 


フローの叫び声は本当に胸が苦しくなりますし、ファンルンに舌を斬られた後、小道具のゴムの真っ赤な舌をぽとりと落とすフローなんて、むごすぎて見てられない(真っ赤な舌が落ちると泣きたくなりました)

 


物語が進むにつれて凄惨なシーンが増えるからこそ、初めの平和なルトフの里が引き立つといいますか。三つのかまど亭のテーマがすごく耳に残るというか。最後の物語の余韻を残すのに、一役買っていると思います。

 


劇中歌については

空  翳した手は  幸せを掴むため

まだ涙にしか  届かない指だけど

 


このフレーズは何回も出てきます。ただシーンによって、本当に次に続く歌詞が異なります。

僕達の魔法では希望を歌い、血塗られた記憶では今の僕らはあの日の子どもじゃない殺してやる…!と復讐心?に燃え、風の舟では人を殺す正義を歌い、最後はまた希望を歌う。む、難しすぎる…!

 


ただ二人が背負ってきたものはあまりにも重くて、でもその手に幸せを掴むために足掻く、そんな過程、姿が描かれているんだと思います。

リューンの世界はとってもファンタジー要素に溢れていますが、魔法使いは絶滅した世界として描かれていて。

 


脚本家さんは滅びの剣がなくてもすぐ村を滅ぼすような武器の偶像として、剣を象徴としています。世界に溢れる悲しさがなくなりますように、調和が訪れますように。そう語っておられます(パンフレットより)(ニュアンスですが)紛争地域の子どもたちのことをおっしゃってるはず。

 


日本でそれがファンタジーミュージカルとされますが、恐らく普段から生命の危機に晒されない日本でも同じようなことは起きているはず。

 


自分の抱えた苦しさを人のせいにして、人を傷つける可能性は誰もかもが持っていて、それを抑止する力はやはり人との繋がりだということ。

この人との繋がりがリューンの世界でいう風の魔法なのか。

 


フローはファンルンに対して

僕は君のために歌は歌わない!と叫びます。

 


フローにとっての風の歌は、ダイに向けて(ダイが殺めた人に対する鎮魂歌)であると表現されていますが、やはりダイを抑止するためにフローが、人との繋がりの力でダイを止めてくれたのが、多分この現代世界にも通じる魔法なんだと思います。

 


また次の公演観たら感想がぽろぽろ出てくるはずなので、次観に行ける公演を楽しみに。

二人のリューンの関係性とじょっはしの関係性にリンクさせて見てみると…とかもしてみたいけど、表現できる気がしませんね。

 


毎日かわいいを更新し続ける大橋くんに癒されたい〜!

 


本当にリューンの再演、おめでとうございます㊗️無事に怪我なく千秋楽まで駆け抜けられますように!最後まで心地よい風が吹きますように!